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元悪質クレーマーの武勇伝(スーパーマーケットのお弁当 編)

ビジネス会話術 - 元悪質クレーマーの武勇伝

次の紹介するクレームは非常識もの。「元悪質クレーマーを自称するだけのことはあるな」と納得してしまう理不尽さです。狙われたお店側にとっては、たまったものじゃありません。


「悪質クレーマー」は、友人の家から帰る途中、たまたま通りかかったスーパーに立ち寄ります。そして、惣菜コーナーに置かれたたくさんの弁当の中から、エビフライ弁当を購入して帰宅しました。


テレビをつけて手を洗い、お弁当をレンジで温めます。あたたかくなったお弁当をテーブルに置き、椅子に腰掛けます。ふたを開けて個別にパックされたタルタルソースをエビフライにかけたとき、事件が起こります。開け方がまずかったのか、中身が洋服にはねてしまったのです。「悪質クレーマー」はカチンときました。「どうして飛び散るようなものが弁当に入っているんだ!あのスーパー絶対に許さない!!」


早速スーパーに電話するも、すでに閉店時間が過ぎており、電話は繋がりませんでした。彼は弁当が入ったビニール袋片手に、汚れた服装のままで車に飛び乗ります。そして、30分かけて目的のスーパーにたどり着きました。


中をのぞくと閉店作業中の従業員と目が合います。鬼の形相で手招きして呼び寄せます。おそるおそる近づいてくる従業員を捕まえて、クレームスタートです!


・スーパーマーケットへのクレーム
クレーマー「店長さんいる?」

店員  「どうされましたか?」

クレーマー「どうされましたかじゃねーんだよ、店長呼べ!」

店員  「どのようなご用件でしょうか?」

クレーマー「この店で買った弁当のことで話があるんだよ。早く呼んで来いよ!」

閉店後の入り口付近で、半ば強引に店長を呼び寄せます。店長を呼んだのは、もちろん決定権を持っている人だからです。ただならぬ空気を察したのでしょうか、店の奥から慌てて飛び出してきました。


店員  「お客様、どうされましたか?」

クレーマー「どうされましたか、じゃねーんだよ。おまえんとこの弁当のせいで、服が汚れちまったじゃねーか!!」

店員  「申し訳ございませんでした。詳しい状況をお聞かせ願えないでしょうか?」

このあとクレーマーは服にタルタルソースが飛び散るまでのいきさつを偽りなく話します。そして、一発怒鳴り散らします。

クレーマー「おまえんとこの責任だろーが! どうしてくれるんだよ!!」

なんとも理不尽の言いがかりで、普通の人なら「はあ!?」と、対応に首をかしげるところだと思います。しかし店長がまさかの対応をとります。

店員  「そうでしたか。それは申し訳ございませんでした。クリーニング代はお支払いさせていただきます。また、ソースの袋につきましては、より安全に開封できるものがないか変更も検討いたします。ご迷惑おかけしまして申し訳ございません」

クリーニング代については、実費支払い(レシートと交換)というのがお店のルールでしたが、その場ですべてを終わらせたいクレーマーは、ゴネます。粘 り強く主張し続けた結果、クリーニング代として現金3000円を受け取とり示談となりました。


クレーマー曰く「理不尽な要求をしても、あっさり認められるケースが多々ある。面倒なのか、ビビってるのか知らないが、これを一度経験してしまうと、クレーマーはやめられない。ただ非常識なのはわかっているので、こんなときはお店側も無理に自分たちで解決せずに、警察でも呼べば慌てて逃げるけどね」


もし理不尽な要求をするクレーマーに出くわしたら、過去においしい思いをした強運クレーマーかもしれません。こういったクレーマーは「ダメで元々」な気持ちで言いがかりをつけています。けっして臆することなく、堂々と立ち向かえば「やっぱりだめか」とあきらめて帰っていく可能性が高いでしょう。